劇場:紀伊國屋ホール
出演:山野史人・津田真澄・太田佳伸・椿真由美・五十嵐明・加茂美穂子・佐藤祐四・木下政治
作・演出:マキノノゾミ
お勧め度:★★★(星3つ)
昭和9年の年の瀬、東京本郷区曙にある理学博士寺田冬彦邸。旅行に出かけたはずのフユヒコとその妻りんがただならぬ様子で帰ってきた。招き猫が見守る家。個性豊かな寺田家の喜怒哀楽の一週間が始まった。
マキノノゾミ氏が青年座に書き下ろした三部作を、青年座とマキノ氏主催の劇団M.O.Pのコラボレーション企画による一挙上演。これ どれも作品が良いので 今月の私は忙しいw
この作品の冬彦、寺田寅彦さんがモデルとして書かれています。
青年座の単体公演の時は 三部作がすべて宮田慶子さんによる演出でした。
で 今回はこの「フユヒコ」のみ作者でもあるマキノノゾミさんの演出。
CASTも寅彦=山野さんは初演からの続投ですが、他のCASTは一新されました。
で 作品としては大好きなものだし、面白いんだけど。。。
何かが違う。観ていてほっとしつつ楽しい作品のはずなのに 逆に疲弊しちゃって。。。
特に1幕は 眠りそうになるのをこらえるのに必死だったりして。。。(^_^;
ずーーっと 考えていました。
結局行き着いたのは りん@津田さん。。。かな?
ずっとりん役を持ち役にしてきた今井和子さん演じるりんは、可愛らしい雰囲気がいっぱいあって、不仲というより 冬彦と喧嘩していても、勝手な行動をしていても 許せちゃうというか、後から出てくる「居づらい」っていうのが納得できるような作りなんだけど。。。
津田さんのりんには可愛さのかけらもなかったんですよね~~~。
それが、演出であるマキノさんの目指すりん像なのかもしれないんだけど。。。
観ていて微笑ましいというよりは 疲れが 勝ってしまう。。。 そんな感じでした。
全体的にはとっても良い空気だったし 良い作品なのでその点だけがもったいなかったかな^^

基礎体温【 36.46】度
2008,11,12 Wed 11:40
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