監督:門井肇
出演:小林薫・西島秀俊・大塚寧々・大杉漣・ 柏原収史 他
製作年度:2007年 日本
上映時間 :115分
お勧め度:★★★★(4つ星)
死刑囚を収容する拘置所に勤務する刑務官たち。彼らは常に死と隣り合わせの生活を余儀なくされる。ベテラン刑務官、平井もそのひとり。心の平穏を乱すことには背を向け、決まりきった毎日を淡々とやり過ごす男。そんな平井がシングルマザーの美香と結婚することになった。なかなか打ち解けない連れ子との関係を築く間もないまま挙式を目前に控えたある日、死刑囚・金田の執行命令が下る。執行の際、支え役(死刑執行補佐)を務めれば1週間の休暇を与えられると知った平井は、新しい家族と共に生きるため、究極の決断をするのだった…。
出てくるのは 刑務所に勤める刑務官たちと 死刑囚一人。それがほとんどです。
もちろん 平井の婚約者とその息子なども登場はしますが^^
音楽や派手な装置に頼ることなく、淡々と進んでいきます。
平井はお母さんが他界したときに有休を使い切ってしまったために 有給がなくて 1週間の休暇をもらうために 死刑の支え役。。。
死刑囚が絞首刑に処せられるとき。。。
下で落ちてくるのを待って 息が止まるまで暴れるのを支える役。。。らしいです。(設定的にえっと。。。結婚後なら結婚休暇なる特別休暇があるんでない??とは思いましたがw)
冒頭はお役人が官庁を用紙一枚持ってあちこち移動して。。。はんこをもらいに歩くところから。
こんなに簡単な手順で 死刑執行が決まってしまうんだ。。。とちょっとびっくり。。。
一枚の紙切れで、死刑執行後は休みをもらえるとはいえ(支え役以外は3日間らしい)死刑執行という形で 人を殺すことに従事しなければならない刑務官たち。
仕事とはいえ、その心情を想うと 色々と死刑制度についてとかも考えさせられました。
基本的に作品は平井の新婚旅行中に平井が金田の獄中での生活や死刑執行のことなどを回想する形で進んでいきます。
そして 刑務官は刑務官の 死刑囚は死刑囚の日常をただ淡々と描く。
誰かに共感することは許されず、ただ淡々と進んでいくお話の傍観者になるしかない。。。
そんな作品でした。
それぞれの役者さんがそれぞれの役割をしっかりと果たして 巧みな演技をしているからこそ。。。成立する作品なんだと思います。
リアルすぎて怖いなぁ。。と思っていたら、実際に刑務所で勤務したことある方が監修しているらしいです。
これを見て 感動したりということはないけれど。。。
一見の価値のある映画です。

・休暇@映画生活
2008,06,28 Sat 17:37
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