劇場:東京芸術劇場 中ホール
出演:マルシア・今井清隆・鈴木ほのか・福井貴一・ANZA・三矢直生・西村直人 他
作:古城十忍 音楽:NASA 作詞・演出:忠の仁 振付:麻咲梨乃
お勧め度:★★(星2つ)
例えば、夫以外の精子を買って体外受精に突き進む女。
例えば、本当の「勝ち組」になるために子どもを持つことに執念を燃やすキャリアウーマン。
例えば、母親になる夢をみている、女しか愛せない女。
例えば、そんな女たちの願いを叶えるべく不妊治療を押し進めるベテラン女医。
「妊娠」をめぐって繰り広げられる、それぞれの「幸せ探し」、そしてそれぞれの葛藤_。
赤ちゃんは愛の結晶でなくていいの?
男は不要なの?
女であることの幸せって何なの?
男女とも晩婚化に拍車がかかり、少子化には歯止めがかからない、現代ニッポン。
果たして「産む」ことは、幸せへの道しるべとなるのか?
「不妊治療」は産みたい女たちにとって福音となるのか?
切実な思いを乗せて「男と女の愛のカタチ」を描く、ヒューマン・コメディ・ミュージカル。
今年で10回目を迎える 東京芸術劇場ミュージカル月間 の一環の公演。
急に友人の友人が行けなくなったとのことで ピンチヒッターで行ってきた。
内容は↑のとおり。
7年間不妊治療を続けIVFを繰り返し繰り返ししている女性。
夫に無断で精子バンクで精子を買ってIVF成功したものの多胎児(五つ子)となり、減数手術をするか堕胎するかで悩む女性。(三つ子以上だと母体が危険・全員未熟児→死亡の可能性もあるとのことで 全員産むという選択肢はないらしい。)
同性愛だけど子どもが欲しいと、精子バンクでSクラス(一流スポーツ選手など)の精子を買ってIVFをし着床、でもその後の羊水検査でダウン症の疑いありと出た女性。
そんな三人の女性の思い悩む姿を描いたミュージカルです。
演奏は二台の生ピアノで、ピアノだけとは思えないほど華やかな音で彩っています。(ピアノだけなのでたまに飽きはきますがw)
かなり取材をしているらしく、出てくる数値や現実は信憑性があります。
そして、登場人物に「総務省の少子化対策担当」が出てくるのですが、「少子化対策はしている。出生手当も増やしたし」という台詞に対して「少子化を嘆くんだったら、生まれてからの手当を手厚くするよりも、不妊で悩む人たちの 産まない選択をする人たちの現実を見よ!」 という台詞には拍手を送りたかったです^^
でも。。。。
構成的にある程度は仕方がないのかもしれないけれど、ちょっと前の私が見たら凹みそうな台詞てんこもりでしたσ(^_^;)アセアセ...
内容的に 実際に今思い悩んでいる人も観るであろう作品なのに。。。
これを読んでショックを受ける方もいらっしゃると予想されるので、あえてどんなことを言っていたのか 内容は書きませんが。
もう少し言葉を選ぶことができたんじゃないかな?と思いました。
本題とはあんまり関係ないところで。。。
この中にあった台詞。
愛する人と巡り合える確率 50%
愛する人と結婚できる確率 10%
うん。
私ってきっと10人の中の一人なんだ。
そう思ったら だぁりんがもっともっと愛しく思えました。
2008,02,05 Tue 12:46
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