劇場:紀伊國屋ホール
出演:山野史人・大家仁志・豊田茂・那須佐代子 他
作=国弘威雄・斉藤珠緒
演出=鈴木完一郎
お勧め度:★★★★★(星5つ)
かつて。。。。大正の終わりから昭和の初めにかけて日本にも15年間にわたって陪審員制度があった。
これは その時代の陪審員裁判を描いたものです。
青年座の作品を観だしてかなり経ちますが、久しぶりに出会った極上の舞台!!
台詞の一つ一つに説得力があり、はたまた ミステリー小説を読んでいるかのごとく 客席で“被告の運命”にはらはらどきどき。と思うと 客席が笑いの渦に包まれる。
そんな繰り返しの舞台だった。
何よりも一人一人の人格がはっきりしているのが素晴らしい。
特に狂言回し的な役割で何役も演じた 大家さん 素晴らしかったです。
颯爽とした若者から一転 めがね一つで同人物の現在の姿。。。お年寄りになる。
この切り替えがすごかった。
陪審員制度というか。。。。新たに日本でも始まる『裁判員制度』を思わずにはいられないですねぇ。。。(その為の上演なんだろうけど)
しかし。。。ヒトの運命を決めるのに 昔も今もどうして多数決なんでしょうかねぇ?
早く終わらせたいから多い方で。。。っていう意識に陪審員に選ばれた人がなってしまう可能性も否めないような。。。
そして、有罪か無罪かを陪審員が決めて、それを元に裁判所が判決を下す。
なぁぁんか。。。中途半端な気がするのは私だけでしょうか?
2006,02,11 Sat 19:50
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