劇場:紀伊國屋ホール
出演:檀臣幸・蟹江一平・山野史人・小豆畑雅一・堀部隆一・五十嵐明・勝島乙江・松熊つる松 他
作:齋藤雅文 演出:宮田慶子
お勧め度:★★★★
今から99年前、明治43年熊本県、有明海に臨む小さな町の医家に生まれた
御船千鶴子は幼いころより不思議な透視能力があり「千里眼」と言われていた
実際、石炭鉱脈を発見するに及び千鶴子の噂は広まり、東京帝国大学で心理学の研究をしていた福来友吉にもこの話がもたらされた
科学という全能の力による千里眼の解明
新聞各社は競い合ってこの話題をスキャンダラスに取り上げ、大衆を熱狂へと導いていった
彼女の特殊な能力を解明し、その成果を世界へ発表するのが科学者としての使命であり義務と確信する福来
ひたすら二人を追い続ける万朝報社記者・橘四郎
気難しく人見知りの千鶴子も、福来の誠実な情熱に心を動かされ、東京での実験に同意した
鉛の管に封印した文字を透視するという実験は大成功
しかし、事態は意外な展開を見せ始めた
千里眼事件。
事柄として聞いたことはありましたが、この分野のことはほとんど知らないので まっさらな状態での観劇。
事件の概要としてはこんな感じ
限られた上演時間の中で よく描いていたと思います。
出色は 千鶴子役の勝島乙江さん
座内オーディションで 即決だったという 今年入団のいわゆる新人さん。
青年座としては結構珍しいんじゃないかな? こういう大抜擢。
良い役者さんはみんな外部出演してるからね。。。今の青年座。
なので 必然と言えば必然なのかも。
でもね この勝島さんがとっても良かったのだ。
千鶴子の不可思議な魅力というか そういうのが出ていて 妙な説得力と存在感がありました。
決して下手ではないけど むちゃくちゃうまいわけでもない・・・。
だけど 目がいく 青年座では希有な女優さんかも。
今後が楽しみです。
全体的にもおおむね満足。
狂言回しの綱島さんが多少浮いてる感があったかな?
ま そんな作りなのかもだけど。

2009,11,04 Wed 14:39
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